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116話 微かな希望

last update Date de publication: 2026-05-16 07:28:26

その夜は遼大から色々な事を聞いたけれど、高嶺家がEMSO(アイゼンバーグ医療戦略機構)の創設者の一族だったのには驚いた。それだけ医療界に影響力がある家門だもの、それならブラックカードを持っている事も納得がいく。

「祖父はね、不治の病を治したくて、その治療薬を見つけたくてEMSOを作ったそうだよ」

そう言って微笑む遼大は誇らしげで素敵だった。世界最高峰の研究機関であるEMSOの創設理由までもが崇高で、遼大の血筋が気高く、そして正統なものだと感じる。

「だからこそ、愛欲の女王みたいなものがEMSOの中から出る事は絶対に許せない」

そう言われて私は感じる。

(そうか、愛欲の女王の排除は遼大にとっては弟の復讐と共に、自身の祖父が作ったEMSOの名誉を守る為の戦いでもあったのね)

「でもさ」

遼大がそう言って私を見る。

「一番の理由はやっぱり燈なんだよ」

そう言われて聞く。

「私?」

そう聞き返すと遼大が頷く。

「あぁ、燈」

言われても意味が分からない。

「どういう意味なの?」

そう聞くと遼大が少し笑って言う。

「俺の愛している人が苦しんでる、だからこそ、助けたいんだ」

そう言われて少し照れて
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  • 跪くのはあなたです 流産の夜、私を選ばなかった夫は五年後、後悔する   228話 自分勝手

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